屋根材を和形の瓦にしたときの基本的な割り付け

 

和型の瓦屋根を葺く時は、キレイに納める為には屋根下地からの計画が必要!
  • コロニアルやガルバリウム鋼板の屋根などに比べて日本古来の和型瓦は規格形状上大幅な調整がきかないので、一般的な形状を例にまとめてみました。

 

近年の傾向

 

国産の無垢材を多く使く住宅が増え、同時に和風のテイスト・古民家などが注目されています。

その流れの中で平屋住宅の流行傾向があるようです。

 

となると屋根材は重厚感のある和風の瓦が似合います。

 

 

瓦の種類

  • 形状で大きく違うのは”平板”と”和形”

 

いぶし瓦・平板瓦

淡いぶし瓦・平板瓦

淡いぶし瓦・平板瓦

【いぶし瓦】
焼成時、瓦表面に炭素膜をつくる「燻化(くんか)」を施すのが特徴で、いぶし瓦の美観と性能に結びついています。 伝統的な日本建築のみならず、繊細で洗練された意匠性から、近年では洋・モダン建築にも幅広く利用されています。

【平板瓦】
直線的なラインでシンプルな美しさを表現。洋風住宅や現代建築などに、洗練された印象が生まれます。

出典 http://www.a-kawara.jp/

 

 

いぶし瓦・和形

淡いぶし瓦・和形

淡いぶし瓦・和形

【いぶし瓦】
焼成時、瓦表面に炭素膜をつくる「燻化(くんか)」を施すのが特徴で、いぶし瓦の美観と性能に結びついています。 伝統的な日本建築のみならず、繊細で洗練された意匠性から、近年では洋・モダン建築にも幅広く利用されています。

【和形】
もっとも親しまれてきた“スタンダード瓦”。和洋、用途を問わず広く使われています。

出典 http://www.a-kawara.jp/

 

和形は形状が特殊で重ね合わせでの調整がきかない為、割り付けが重要になります。

 

ケラバ方向の割り付け

 

ケラバ詳細

切妻屋根などの場合は左右に左袖・右袖と両端の形状の瓦を使用します。

出典 http://www.a-kawara.jp/

 

右と左で働き寸法は違いますが、屋根全体で考えると一枚を265mmとして割り付け

 

ケラバ方向の瓦仕上がり全体

 

  • まず瓦屋根仕上がりの寸法をこんな形で、265mmの倍数で計算

 

野地板・破風の出寸法

 

仕上がりの全体寸法が決まったら、野地や母屋のカット寸法をだします。

これで野地板の寸法が決まります。

 

勾配流れ方向の割り付け

 

流れ詳細図

出典 http://www.a-kawara.jp/

このように棟の部分で左右が同寸法だと理想的。

 

流れ方向の瓦仕上がり全体

  • メーカーの詳細図を参考にすると、基本は235mmで棟のみ305mm

 

これで全体の寸法を設定します。

 

タルキ・鼻隠しの寸法設定

 

野地板やタルキの切墨をだすために瓦桟の位置を設定します。

 

瓦桟の位置

  • こんな形で野地先端から455mmそれ以降は236mmが一般的

 

これでタルキや野地・鼻隠しの寸法がでます。

 

 

 

 

 

 

 

 

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。