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北海道では冬季マイナス25℃にまで気温が下がる地域もあるので、住宅の高断熱は必要不可欠。
ZEHの政策による、今の全国的な高断熱への取り組みより長い歴史があります。
本州での壁断熱について
- 現時点での考えですが、省エネ基準地域区分の5・6地域(本州での大半の地域)では、軸部分に高性能グラスウール16k以上を充填
- 付加断熱として軸外へ押出法ポリスチレンフォーム断熱材等20mm~45mm厚を外張り工法等での施工が性能とコスト、外壁下地強度としては良いかなと思います。
付加断熱は構造体より外へ施工するので、厚さを抑えたほうが良いので、
熱伝導率での比較↓
- 高性能グラスウール16k→0.038程度
- 押出法ポリスチレンフォーム断熱材→0.028程度
なので、この組み合わせが良いと考えました。
高性能の本州仕様
付加断熱部分を押出法ポリスチレンフォーム断熱材より高性能のフェノールフォーム断熱材(ネオマフォーム)を使用
性能を上げつつやはり厚みを抑えた方が施工性が良い
- 押出法ポリスチレンフォーム断熱材→0.028程度
- フェノールフォーム断熱材→0.020程度
北海道の断熱材
省エネ基準地域区分の1・2地域(北海道)でもフェノールフォーム断熱材で対応可能でも、軸部分と付加断熱ともに、高性能グラスウールが多いようです。
グラスウールはガラスを主原料としているため燃えることはありません。
平成12年建設省告示第1400号「不燃材料を定める件」において、コンクリート・レンガ等とともにグラスウール板として例示されています。長時間高温にさらされても容易に溶解や変形することがないため、万一の火災時にも延焼や類焼を防ぎ、有害ガスや黒煙を発生させるようなこともありません。
引用https://www.isover.co.jp/ マグ
やはり不燃性の高さから選ばれるようです。
石油式ストーブなどが多く使われ、建築中も現場にストーブを設置したりするのでやはり重要なポイントになるのでしょう。
高性能グラスウールだと、最低でも軸90mm程度・付加断熱100mm程度の施工が一般的。
外壁材の表面にも凍ったラインが出ることや、内外の気温の差が大きすぎる事から結露への十分な対策など
北海道ならではの様々な事柄を考慮して設計・施工しなければならないようです。
これから屋根断熱や、基礎断熱についても比較していこうと思います。
この分野では先をゆく地域なので今後も何か検討するときなどに、参考にしたいです。