展開図を基準線から簡単にCADを使って、簡単に説明!
ここでは一級建築大工の課題を使って解説します。
展開図は全体を見ると線の多さから複雑に見えるので難しく見えますが、
それぞれの箇所で分割して書いていくと思いのほか分かりやすくできます
”平面図から配つけたる木までの解説と、さしがねや定規押さえ方のポイント”
目次
平面図
製図作成では、水平線や引出し線からの角度出しを正確に書くことが重要です
課題の比率
- この課題は3・4・5の比率で、できていて、図面上は隅木の芯線の芯々で500mmです。
さしがねで角度を書く
隅木の芯である基準の水平線をだしたら、桁などの角度はさしがねを使うとズレが少なくかけます。
50cmのさしがね
400:300を➡300:225として合わせます。
このように押さえて長手の基準線を書く。
平面図ではこの時の長手の線を基本に三角定規を使て直角なども出していくので一番重要な角度です。
こんな感じで三角定規を2枚合わせて使い、直角の線を書くとズレが少なくなります。
実技図面を正確に書くために必須な”三角定規と毛引き”の調整方法と使い方でも解説しています
平面図の柱部分
柱部分と隅木に取り合う配つけたる木部分はこんな感じです。
(製図では出中・入中の破線はいりません)
桁と先端部分
桁部分と剣先部分はこんな感じ、たる木は上端で桁芯から150mm。
平面図の全体
配つけたる木
- 配つけたる木は8寸勾配
配つけたる木の勾配
引出し線を基準に8寸勾配ですので80/100になり、さしがねでの数値では240/300で押さえて書きます。
広小舞下端墨
配つけたる木先端部分では、広小舞下端の線を忘れないようにします。
(墨付けでもこの墨は必要です)
配つけたる木・全体
全体の大きな部分で重要になるのが、全長と全幅。
それぞれの寸法の正確さはもちろんですが、全長と展開図上の全幅を記憶してその寸法も合わせて書くことで全体的な精度が上がります。
減点対策
- 平面図・たる木展開図ともに、全体の大きな勾配や、隅木先端部分・たる木側面墨などをさしがねを使い勾配で書くことで、整合性が高まり、そして正確に書けるので結果的に減点されずらくなります。