建築大工技能検定の課題図作成と墨付けに必要な解説が細かく記載された参考書が出版されている本を紹介します。
改訂版が多く出版されている本なので最新のものを選んでください。
目次
課題図の書き方の本
内容
基本的な道具の使い方・規矩術・実際の工作法がそれぞれ細かく書いてあります。
1級~3級課題図(展開図)の書き方も白紙の状態から制作できるように順を追って丁寧に解説されています。
特に隅木の展開図は引出し線の理屈を解説文章と図面の部分的な拡大図とともに説明してくれているので、とてもわかりやすい。
大工技術を学ぶ(1)
一級技能検定
平成22年から現在までの課題
(そろそろ課題が変わりそうですが)
振れ隅木小屋組
- 課題全体の平面図
- 2方向の立面図
- 各部材の寸法
- 振れ隅木展開図・配つけたる木展開図・平面図の書き方
- 図面の参考図
- 各部材の墨付け用の展開図
- など大工技術を学ぶ〈1〉道具・規矩術・工作法
平成10年~21年の課題
振れたる木の隅木小屋組
- 22年~と、ほとんど同じ解説
- 振れたる木の展開図
二級技能検定
現在の課題
2012年発行の本には現在の二級の課題は載っていません。
以前の課題
平たる木と2本の振れたる木
- 1級とほとんど同じ解説
三級技能検定
桁・梁・平たる木
- 三級もしっかりと墨付け用の展開図が載っています。
規矩術
- 平勾配の基本図と解説から、長玄・短玄・中勾などの各勾配の使用箇所
- 鼻隠しや広小舞の墨付けの仕方を、図解法(展開図法)と木の身返し法の2つで解説
規矩術は学科試験でも出題の多い分野なので、過去問とともに学科の参考書としても価値があります。
工作法
- 代表的な継ぎ手アリ・カマ~追っ掛けまでの墨付けと加工手順
- 木造軸組モデルの全体概要
少ないページですが、必要なことが完結に凝縮されていますし、検定用だけでなく実際の現場でもとても役に立つ本だと思います。
この本一冊完読で検定要求課題図と材料の墨付けが、ほとんどできます(数字が多すぎて大変ですが…)。
先にも書きましたが、2012年発行の本には現在の二級の課題は載っていませんので注意してください(さらなる改訂版がでなければ)
現在の二級建築大工技能検定の課題参考書
現在の二級の課題か記載されている本は別であるようです
※知人から聞いただけで確認はしていませんが
最初にも書きましたが改訂版が多く出版されている本なので最新のものを選んでください。