振れ隅木の図面を正確に書くことで墨付けに対応できる書き方!

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”振れ隅木展開図”をCADを使って、全長・全幅や勾配などの重要ポイントを1級建築大工”の課題を使って解説します。

 

展開図は全体を見ると線の多さから複雑に見えるので難しく見えますが、

それぞれの箇所で分割して書いていくと思いのほか分かりやすくできます。

 

参考書のおすすめは大工技術を学ぶ(1)は規矩術の基本から技能検定、継ぎ手まで網羅された本です。

 

振れ隅木の全幅と各面の寸法

振れ隅木の展開図では芯墨やタルキ下端、側面から見たときの外角や峰などの平行線をたくさん書きます。

まずはこの水平線の誤差を少なくすることがポイント!

減点を少なく書くには、まず全幅の222.6mmをしるしてから、間の55.6mm(左側面)や61.9mm(右側面)などのしるしを書きます。

全幅を確認しながら書くことで寸法間違いがあった場合も早い段階で直せます。

 

 

定規の使い方の違い

では⇩のような定規使いをおすすめしました。

しかし、1級の振れ隅木では全長が765mmで二級の500mmと比べて長いので、隅隅木の端と端の二か所それぞれに幅点を書いて、直定規で2点を合わせながら書く方が正確だと思います。

 

 

全長と馬乗り墨やたすき墨までの長さと勾配

 

平行線が一通り書けたら、次は長さの墨

この三点は反対側までぐるりと巻く墨なのでとても重要です。

 

馬乗り墨は勾配で書く

この部分はさしがねで所定の勾配をあてて書き、〇印から柱方向へ≒499mmがつばくろ(柱へのホゾ部分の胴付き)です。

 

墨付けでも同じようにつける

長さや、さしがねでの勾配はそのまま墨付けでも同じように書くので、図面で正確な展開図が書ければ、墨付けも正確につけられます。

 

峠墨やホゾなどは三角定規の45度

ホゾ先を閉じる線や、入中に対しての峠墨など直角に交わる線は45度の三角定規をこんな感じであてるとスライドする事で簡単に90度の線が書けます。