”柱建て四方転び”
四方転びの柱の展開図を簡単にCADを使って、簡単に説明!
三角定規と直定規の組み合わせて使う事で、短時間で正確に書けます。ここでは”二級建築大工”の課題を使って解説します。
展開図は全体を見ると線の多さから複雑に見えるので難しく見えますが、
それぞれの箇所で分割して書いていくと思いのほか分かりやすくできます。
参考書のおすすめは実用図解 大工さしがね術(第4版)
目次
平面図から転ばす
3.5寸勾配に倒れている正面図・課題の全高は450mmなので、35/100➡157.5/450となります。
正面図の基準線のみを右側にもう一つ書き、これを展開図への基準線とします。
そして四方転びなので、その線から垂直に同じ勾配157.5mmを立ち上げ結んだのが実際の柱の寸法。
四方転びの柱の展開図
平面図から引き出した柱線を基準にして、平行線をたくさん書きます。
その際やはり全幅と一面づつの寸法が重要になり、合わせて平行に短時間で書くことが大切
それぞれの面の芯墨もやホゾ幅、それと貫幅など平行線だけでも数が多いので、うまく定規定規を使うことで時短できます。
三角定規と直定規の組み合わせで平行線を書く
全幅と一面・芯墨をシャープペンや鉛筆の”点”でもいいので正確に書きます。
直定規を柱の基準線に合わせて、それに添わせるように三角定規を二枚合わせる⇩
こんな状態にしたら固定の定規を足やひざでしっかり動かないようにし(これが動くと全てズレるので注意)、
相手の三角定規を上下にスライドすることで水平線が引けます。ポイントは直定規と三角定規の面を開かないように合わせながらスライドさせることです。
この定規使いの応用と注意点
応用
- 紹介したのは基本的な使い方で、三角定規の大きさや合わせ方は使いやすいように試行錯誤してみてください。
この記事ではおすすめの定規やシャープペンなどを紹介しているので合わせて見てください。
注意点
- 注意点は固定の定規がずれてしまうと、その状態で全て書いた場合は全部がずれてしまうことです、しかし慣れてしまえば間違いなく早く正確に作図できるのでお勧めの使い方です。
柱の全長と基準点
柱側面が書けたら、天板位置や胴付き部分・正面貫や左右貫のささる位置は柱足元など点を一か所決めて、
その点から寸法を取り作図すると正確です。
全体の基準線と柱木口について
こちらの記事では図面の全体と”加弓勾配”と呼ばれる菱形になる柱のクセも解説しています。