大工技能検定の木ごしらえ(鉋仕上げ)は鉋の設定で時間短縮する

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検定合格に向けて鉋削りで時間を稼ぐのは大きなポイントの一つ

 

早く削る鉋のセッティングをまとめました。

 

▼常に読んでお世話になっている、鉋(大工道具)の手入れの本も紹介します。

 

 

1.5mm大きい支給材料の木ごしらえ(鉋削り)

各材料は1.5mm大きく用意されているので、規定の寸法まで完全スコヤで直角と寸法を確認しながら削っていきます。

 

支給材料の直角はある程度出ていますが、シンワ測定 完全スコヤ で良い面に印を付けて、その面を仕上げ鉋で削る際に再度しっかりと直角を確認して合わせます。

 

2mmくらい大きい材料で練習しておけば本番でのトラブルも落ち着いた対処できると思います。

 

 

鉋削り(木ごしらえ)の時間配分

 

一級の支給材で一番大きいのは桁二本の60mm×70mm

隅木は50mm×70mm

柱も60mm角なのでかなり苦労します。

 

▼全体的な時間配分のまとめ記事

実施試験の細かい時間配分とポイント

【一級の材料での木ごしらえ】

  • 隅木➡12分
  • 桁①➡5分
  • 桁②➡5分
  • 柱 ➡4分
  • はり➡4分
  • 垂木2本➡6分
  • 火打・広小舞➡6分
  • つなぎ・飼木➡3分(鉋仕上げのみ1.5増無)
  • 掃除、準備➡5分

合計で50分、こんな感じだと理想的かなと思います。

例えば桁を5分だと、直角を確認しながら2面削りを1分、

1.5mm削り1面を2分。

 

 

このくらいの時間配分で木ごしらえできれば理想的かなと思います。

 

一級は特に材が大きいので鉋のセッティングとサイズが重要

 

1.5mmの削りは中々時間がかかりますそこで色々試した結果

  • 用意する鉋サイズは二寸
  • 中仕上げレベル

▼二寸鉋以外のサイズおすすめの記事

 

支給材の70mmを一発で削ることで、かなりの時短になります。

 

耳はギリギリまで

二寸鉋であれば耳の部分を落とし過ぎないことで、70mmがけずれます。

 

刃の出し加減は1mm削るのに、5回程度で削ることでかなり時短
切れる刃で厚さを均等に削れるのが条件になります。

 

台への仕込み

そして、厚削りするので刃口は少し大きめでもいいです。

▼注

刃が台から抜ける方に力がかかるので、刃の台入れは固めでセッティングします。

 

台は必ずゆるくなるので、固く仕込み直す必要があります。

 

▼大工道具の技術を競う競技会である「削ろう会」でも高く評価された本

 

写真で順を追って解説してくれているのでとても分かりやすく、実践的に参考になります。

 

二寸鉋でほぼ仕上げる

巾の広い二寸鉋を完璧にセッティングしておくことで、規定の寸法の直前まで削ります。

▼検定で使用した、二寸鉋です

新潟与板の二寸鉋、二代目左寛次を引き継いで使う