技能士になる為
技能検定試験を合格に向けてのポイントの一つに、ある程度の採点方式も把握して課題の克服に取り組むとより練習効率がいいです。
採点方式
採点方式は減点方式です。
100満点から減点対象になる箇所一つに対して次々と減点されます。
技能検定試験合格基準
実技60点以上、学科33点以上
製図について
基本的に製図の線が1mm以上ズレていたら間違いなく減点されます。などの対策が必要
- 先端の形状が製図向きの、シャープペンがおすすめ
- 鉛筆の場合は先を尖らしたものを沢山用意して、減ったら次の鉛筆にすぐ交換。
作品完成品
隙間無く
一番分かりやすい採点だと、付くところがすいてしまっている。
完成後の全体的な見た目は、隙間を見られます。
具体的には隅木と桁の取り合い部分や、火打ち梁部分などなかなか難しい箇所が多くあるので、苦手な部分を見つけてしっかり対策します。
一級の課題ではやはりこの部分が肝です。
隅木が短柄で柱にささる箇所と、配つけタルキと隅木の短ホゾ(成寸法の1/2)箇所。
配つけタルキの隅木への釘打ち指定はないので、ホゾの微妙な硬さのみで隙間が無いようにキープして提出。
この部分のポイントは取り合い部の正確な加工はもちろんですが、作品全体の精度にも関係があります。
例えば平タルキの長さや、梁の小根ホゾの立ち水・火打ち梁などで全体のゆがみに大きく影響し、
その結果この部分が付きずらいということに繋がります。
芯墨の通り
全ての芯墨がそれぞれの材料と合うように。
墨付けと加工をキッチリやると思いのほかピタッと合いますので、細い墨で付けて完璧に刻む。
芯がしっかりと通ってないと減点
組み上げてみないと全体の確認ができないので悩ましいとこです。
墨付けのキレイさ
墨の色は見えるレベルであれば薄くてもいいようです
濃く調整すると芯打ちなどで飛び散り汚く見えてしまうので、薄めの調整でいきましょう。
つぼ糸やスミサシについて▼
木口は全て鉋かけ
木口はノコの跡が見えない程度にカンナ仕上げ
時間が間に合わなくて木口仕上げでの減点はもったいないので全てかけたいです