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青年技能競技大会とは
- 全国建設労働組合(全建総連)主催の技能競技会で、技術・技能継承や後継者育成を目的として、1985年から毎年開されています。
- 36歳以下の建築大工が出場対象
- 建設国保などの全建総連加盟団体それぞれで地方大会を行い上位入賞の選手が全国大会へ参戦できます。
全国大会の上位入賞者には厚生労働大臣賞、国土交通大臣賞などが贈られます。
競技課題は【四方転び踏み台】
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10分の3勾配の四方転び踏み台
- 掛金(300)と丁板鉄(90)を取り付け開閉する踏み台
課題は長い期間変わってないようで6時間の制限時間内で、ケント紙に天板平面図・正面図・側面図・柱展開図・基本図を作図して、木削り(鉋がけ)をし、墨付け刻み組立を行います。
検定と同様に時間とのたたかいです。
樹種はメラピなので墨付け・削り、が課題
かんな掛け
- メラピは縦引きが困難な材で鉋掛け加工は比較的容易な方ですが、木目的に順目・逆目の判断が難しく、特に巾広110mmの天板は逆目がおこりやすいです。
- 採点項目にカンナ仕上げがあるので鉋を万全の状態にしてのぞみます。
入手が困難
以前に比べて良質な材料の入手は困難になっているので、似ている樹種のラワンなどで練習すると良いと思います。
墨付けは鉛筆で
- 墨付けは、墨さし又は鉛筆なので鉛筆で墨付けします。
- 木目が細かいので鉛筆で正確な墨付けをしても刻みでの墨はとても見ずらいです。
手入れのいらない鉛筆での墨付けですが、樹種がメラピなので検定試験でよく使われるツガと比べると見ずらい
原寸図は2枚作製
- 天板平面図・正面図・柱展開図・基本図を書く原寸図
- 側面図を書く原寸図
この2枚をケント紙(1091×788mm程度)に作図します。
採点配分は大きい原寸図も35分くらいで書けると後が楽です。
▼全体の原寸図
参考CAD図面
参考CAD図面
丁板で可動する踏み台の採点
- 1・2級の技能検定と違って折り畳み式の実用的な競技課題
釘を使わずにボンドのみで組立をします、よって天板のホゾ穴の勾配なども重要になります。
丁板を開いた状態での4本の柱のズレは採点項目にもあるのでミリ単位での精度が求められます。
作業スペース
検定試験と同様に一人分の作業範囲は3x6板を2枚テープでつなげてある①坪分が与えられたスペースですので、決して広くはないです。
(図面などは互いの位置によっては頭が当たりそうになるくらい)
1.82mx1.82mの狭いスペースの上に、隣との距離も近いので材料・削り台・道具箱などの置く位置は練習の時点から自分の使いやすい定位置を決めておいた方が良いです。