実施試験の細かい時間配分とポイント

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  1. 一級➡振隅木小屋組の平面図、振隅木及び配付たる木の現寸展開図を作成し、木ごしらえ及び墨付けをした後、加工組立てを行う。
  2. 二級➡柱建て四方転びの平面図、正面図、側面図及び柱の現寸展開図を作成し、木ごしらえ及び墨付けをしたあと加工組み立てを行う。

 

制限時間➡標準時間5時間30分  打切り時間 5時間45分

 

検定内容をすべて完成させるには、限られた時間の割り振りが重要になります。

 

日々の練習をなかなか通しではできないとおもうので、ある程度細かく区切れば効率のいい

練習ができます。

 

※一級を題材に書きますが、二級でも時間配分は変わらないので参考にしてみてください。

 

製図

得点配分が大きいので精度よくかきたいですが、同時に後の作業に与える影響があるので

35分程度で仕上げたいです。

書き終えたら提出を忘れずに!(この時に採点されます)

 

 

木ごしらえ(鉋削り)

一級振隅木小屋組の場合だと材料が11本あります。

このうち1.5mm大きいのが9本あり、その中でも60mmx70mm

の桁などの大きい材料の時短と、山削りがある隅木の時短がポイント

二級の場合は幅の広い天板と2本の加弓勾配でひし形に削る柱の時短がポイント

 

【一級の材料での木ごしらえ】

  • 隅木➡12分
  • 桁①➡5分
  • 桁②➡5分
  • 柱 ➡4分
  • はり➡4分
  • 垂木2本➡6分
  • 火打・広小舞➡6分
  • つなぎ・飼木➡3分(鉋仕上げのみ1.5増無)
  • 掃除、準備➡5分

 

合計で50分、こんな感じだと理想的かなと思います。

 

例えば桁を5分だと、直角を確認しながら2面削りを1分、

1.5mm削り1面を2分.

 

のように全体の時間を考慮しながら一本づつをだすことで練習もしやすいです。

※身の回りの整理整頓もチェックしているので、掃除、準備も5分とりました。

 

墨付け

一級振隅木小屋組の場合だと提出が2回あり、製図と同じく提出時に採点されると思うので

提出を忘れずに!

 

墨付けで組みあがるかどうかが分かれるので、特に提出材料の正確な墨付けがポイント

 

【一級の墨付け】

 

一回目の提出材

  • 桁①➡8分
  • 桁②➡8分
  • 柱 ➡8分
  • 火打➡8分

 

 

二回目の提出材

  • 振れ隅木➡20分
  • 配付けたる木➡8分

 

その他の材

平たる木・はり・広小舞・つなぎ・飼木➡20分

 

合計で80分

 

加工

 

加工(午前)

墨付けまでをこのくらいで完了できれば、午前中に10~15分刻みの時間が取れます。

昼休憩まで時間が無いので、ドリルでの穴あけをするのがおすすめ

ここで少しでも加工できると、午後の作業がだいぶ落ち着いてできます。

 

加工(午後)

残り時間2.5時間

 

刻み

墨付けた墨をなるべく残さないように刻むのがポイント

組み上げの時その方がうまくいきます。

 

90分くらいが理想です。も少しかかっても大丈夫ですが、組立に時間をとりたいので。

 

木口削り

全ての木口を鉋かけします。

最低限ノコ目が消えてるレベル

これは、かかってないと判断されると減点なので、しっかりと時間をとりたいです

15分くらい。

 

片付け

あとは組立だけなので、5分くらいで掃除と必要ない道具は片付け。

 

組立

残り40分あれば組立できると思います。

せっかく完璧に墨付け刻みしても、組み上げで焦って付けられる箇所がすいてしまうと勿体無いので

落ち着いて確認しながら完成させましょう。

 

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